よくばりやじろべー

退屈な日々にドロップキック

フランケンシュタイン

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そもそものところから知らなかった。
フランケンシュタインって言うのは、怪物の名前ではなく、それを創り出した博士の方だったということ。

怪物には最後まで名前はないままでした。
でもそこにいる誰よりも人間らしかった気がします。

何故自分を作ったのか。
自分を創り出した博士は、何故自分を捨てたのか。
自分はどうやってできたのか。
自分は何故愛されないのか。
愛してくれる誰かはいないのか。

作り出されたばかりの怪物は、赤ちゃんのように這いずり回り、世界から与えられる刺激を受けては、戸惑い、怖がり、逃げ、その度に新たなものを身につけていました。

言語も知性も身につけた彼が、
様々な現実を疑問に感じ、まっすぐな言葉で、フランケンシュタイン博士を問いただす様は印象的で、それに対してその問いに正面から答えられない博士の様子も印象的でした。

Kindleに無料で落ちてたので
原作を是非読んでみようと思いますが、
このお話を書いたのが18歳の少女だということに驚きを隠せません。

演劇自体は、怪物の鬼気迫る表情がさすが過ぎて、手に汗しました。
あ、そして、ベネディクトカンバーバッチって、演劇の人だったんですね。驚いた。シャーロックのイメージだったんだけど、すばらしかった。ハムレットも絶対見に行こう。