よくばりやじろべー

退屈な日々にドロップキック

フランケンシュタイン

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そもそものところから知らなかった。
フランケンシュタインって言うのは、怪物の名前ではなく、それを創り出した博士の方だったということ。

怪物には最後まで名前はないままでした。
でもそこにいる誰よりも人間らしかった気がします。

何故自分を作ったのか。
自分を創り出した博士は、何故自分を捨てたのか。
自分はどうやってできたのか。
自分は何故愛されないのか。
愛してくれる誰かはいないのか。

作り出されたばかりの怪物は、赤ちゃんのように這いずり回り、世界から与えられる刺激を受けては、戸惑い、怖がり、逃げ、その度に新たなものを身につけていました。

言語も知性も身につけた彼が、
様々な現実を疑問に感じ、まっすぐな言葉で、フランケンシュタイン博士を問いただす様は印象的で、それに対してその問いに正面から答えられない博士の様子も印象的でした。

Kindleに無料で落ちてたので
原作を是非読んでみようと思いますが、
このお話を書いたのが18歳の少女だということに驚きを隠せません。

演劇自体は、怪物の鬼気迫る表情がさすが過ぎて、手に汗しました。
あ、そして、ベネディクトカンバーバッチって、演劇の人だったんですね。驚いた。シャーロックのイメージだったんだけど、すばらしかった。ハムレットも絶対見に行こう。




漫画家のお仕事

年末年始に一気放送していたNHKの漫勉という番組が、面白い。

 
漫画家さんたちの仕事を定点カメラで撮影して、浦沢直樹さんが漫画家さんとその映像を見ながら対談する番組。
 
漫画家さんの仕事を観る機会がなかったので、出来上がっていく様や、書き方や道具が人によって様々で単純に面白いのと、その映像を見ながらの対談で出てくるエピソードが魅力的。
 
 
海月姫や東京タラレバ娘の東村アキコ先生は、とにかく早くて勢いがある。するすると筆が滑る感じが美しい。迷いがなくて、スルスルと魔法のように物語が紙の上に踊る。
 
まずはゴルゴの眉毛をガッツリマジックで書き始める。全体の構成が素晴らしくて、もはや絵画を見てるかのようで、背景も含めて、その1コマがスーパーカッコイイ。
 
うしおととらやゴーストアンドレディの藤田和日郎先生は、修正液がまるで筆のようで、消しているようで、表現を加えている姿が印象的で。割り箸にインクをつけて書くなんて思いもよらず、さらに割り箸から浮き上がった絵の迫力ったらなかった。
 
ソラニン、ぷんぷんの浅野いにお先生は、
なるほど、デジタルとアナログの融合ってこうなるのかと、他の先生方とは全然違う作業工程にびっくり。
 
線一本でこんなにも印象が変わるんだなぁ。すべての線に意味があって特に目周りの線はちょっと違うだけで、表情ががらっと変わる。
どんなに技術が発展しても、これは、この仕事は絶対に真似できないよね。
尊い仕事だわー。
 
 
さいとう・たかを先生が、ある作品を終わらせた時に、
読者に「なんの権利があって終わらせるんだ!」というエピソードが印象に残っていて、漫画って漫画家のもののはずなのに、続けているうちに、読者のものになっちゃっうっていう話。
本当におかしな話なんだけど、そこまでその物語にのめり込んで、愛しちゃう、漫画ってそんな不思議なパワーが確かにあるよなぁ。
 
浅野いにお先生は「電子書籍」について言及していて、電子書籍だと拡大縮小もできるし、漫画の見方が全然変わる。見開きの概念もなく、今のコマ割りも意味を持たなくなる。と。
 
今まで目にしてきた多くの漫画はコミック誌の形態がベースになっていて、あの形に合わせたフォーマットで演出されている。というか、あれにとって変わるフォーマットがない。正しく言うと電子書籍なんかは新たなフォーマットなんだけど、結局そこに載ってる作品って、既存フォーマットの焼き直しなわけで。
そう考えると既存のあのフォーマットってすごいんだな。大発明だよなーと思うわけです。
 
いやもうね、漫画家ってすごい。
 
今回は再放送でしたが、シーズン2が3月に放送されるらしいので楽しみです。
 
 
 
 
 

キレのあるストレートを打ちたい

キックボクシングをはじめて、もうすぐ1年になります。

 
体重はあまり減らないのですが、足腰は締まってきた気がしますし、たるみがなくなってきた気がします。身体に変化があるって嬉しいですね。
ブヨブヨの脂肪が減って、筋肉が増えていっているのを感じます。
 
とても若くてかわいい子が多いキックボクシングジムで、はじめて体験に行った日も、
モデルさん並に可愛い子が、エゲツナイキックを繰り出していて驚いていました。
 
なんせ自分に甘いたちなので、誰かに背中押してもらうか、みんなでやる強制感がないと運動が続かないのですが、うちのジムは、さぼってたらトレーナーから「サボるな!」と激が飛ぶし、楽してたら「できてない!」と言われるので真面目にやれてます。
 
あとはユニークなトレーナー陣。メイントレーナーが毎日違うのですが、メニューも教え方も人によってそれぞれで、その時々の体調と気持ちで、行く日を変えます。
休み明けだし、ゆるっと楽しくなら水曜日クラス、
ストイックにハードに筋肉鍛えるなら金曜日クラス、
といった感じ。
 
ハードな運動部に入ったことがないので、こんなにゼーハー汗だくになって、吐きそうになるまで運動をしたことがなかったので新鮮笑
意外と好きかも笑と新たな自分を発見した気分です。
 
今年の目標はミドルキックのあとにふらつかないこと。
あとは未だに綺麗にまけないバンテージを綺麗にまけるようになること。
 
 
 

夜中に犬に起こった奇妙な事件

ここ3年ぐらい、私の好きなもの不動の1位がSuper Juniorという韓流アイドルです。

リーダーのイトゥクという人が圧倒的に好きなのですが、他のメンバーももちろん好きなので、メンバーが出ているミュージカルや演劇を見に行くことがあります。

 

最近行ったのが「夜中に犬に起こった奇妙な事件」という演劇。メンバーのリョウクちゃんが挑戦した演劇です。

 

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リョウクちゃんかわいいよ。リョウクちゃん。

韓国で見たのでもちろん全編韓国語でして、韓国語学習歴3年の私が聞き取れる範囲でストーリーを理解するのですが、この舞台はびっくり。

早口、セリフ量多、語り口調でのストーリー展開でにわか学習した自分にはハードルが高く、あれ、なんで犬は殺されたんだっけ?なんて最後には友達と話しちゃう始末でした。

なので、日本に帰って、絶版になった原作を入手笑

夜中に犬に起こった奇妙な事件

夜中に犬に起こった奇妙な事件

 

 

全然わかってなかったわーと改めて演劇での表現と、原作の表現を照らし合わしたとこでした。

 

ストーリーはざっくり言うとこんなかんじ

自閉症のクリストファーは、他人とコミュニケーションがうまくとれない。

・ある日、自分が仲良くしていた犬が誰かに殺される。

・犬を殺した犯人を見つけるために、自分の周りの人とコミュニケーションを取るようになるのだが、それにより、自分が知らなかった悲しい真実を知ることになる。

・そこから、ひとりでは何もできなかったクリストファーの冒険が始まる・・・

 

しかし、演出がとても斬新で見たことない。

よくよく調べてみると、この作品、アメリカではトニー賞を受賞しており、演劇作品賞や演劇演出賞、演劇装置デザイン賞、演劇証明デザイン賞などを受賞しているようで。

 

www.wowow.co.jp

 

今まで見たことのない表現でした。舞台装置も見たことないものばかりでした。

クリストファーは自閉症なんですが、数学や物理の才能が飛び抜けていて(アスペルガー症候群って言うのかな)、そこにおいてだけ、とても頭のいい子なんですね。なので、数学の証明や物理の話なんかが唐突に出てくるんです。でもそれは、すべて彼の頭のなかで暴走する思考なわけであって、他人は関与しない、見えない頭の中だけの出来事なんです。だから、彼の複雑な頭の中を表現する手法としてああいう演出が取り入れられたんだと思うんですが、とても新鮮でした。

 

もう一度見に行きたいなーなんて思っていたら、

アメリカで上演されたものが、イギリスでも上演されたようで、

イギリス版が今度日本で映画館で見れるらしい。リョウクちゃんもイギリスまで舞台を見に行っていたんですが、これを見て参考にしていたんですね。

なんと嬉しいことに日本語字幕付きのようなので、本場の演劇を見にいこうと思います。

dramanavi.net

 

見に行った日はクリスマス。

リョウクリストファーは観客全員とハイタッチというプレンゼントもくれました♥

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演劇を見て、原作を読む という行為が意外と面白くて。

この原作をああ表現するのねと結びつけるのが意外と自分としては楽しい行為。

世界の名作を読む機会にもなるし、今年は色々なお芝居と原作を見て見ようと思います。

 

最後にこの原作本の付録。クリストファー。あんたすごいね。なんでも出来るんだから。

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よくばりやじろべー

ブログの目的はアウトプットの腕を鍛えるため。

そのためには、自分の好きなことを、アウトプットできるようになることが、比較的ハードル低めで一番かなと思いまして、日々で好きなことや心動かされたたことを書いてみようかと思っています。

基本欲張りな女なもので、欲張りってタイトルにつけたいなぁと思っていて、欲張り×〇〇を考えていたんですけど、

欲張りオムライス
とか
欲張りパンケーキ

みたいなのにすると一気に女子力高めのブログのようなイメージになるので却下。

欲張りトルネード
とか
欲張りダイヤモンド

みたいなのにすると、なんか勢いあり過ぎで違うなと。

そこで、
きちっと立たず、バランスをとろうとふらふらしているヤジロベエを採用。

よくばりやじろべー

てのが肩の力抜けてていいかもなと、ふらふらしちゃってる今の自分に似ているかもと思ってこの名前をつけました。

とりあえず、好きなものを書いているうちに方向性が定まってくるといいのだけど。

退屈な日々にドロップキック

それではどうぞよろしく。

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